昨日の1回戦は1番コートだった奈良くるみ(大阪産業大学附属高校)が、この日はセンターコートに舞台を移し、昨年の覇者、高雄恵利加(北日本物産)に挑んだ。「向かっていくだけ、思いっきりやろう」と語っていたとおり、アグレッシブなテニスを見せた。
奈良の攻撃パターンの一つに、相手のグラウンドストロークが甘くなったところでのドライブボレーがある。この日も第1ゲームから高雄のつなぎ球を逃さず攻め、鮮やかなそれをコートに突き刺した。「子供の頃から武器だったので、得意だし、自信もある」というドライブボレーは、動きに無駄がなく美しい。高雄もよくしのぐのだが、流れは奈良にあった。3ー2から高雄のサービスをブレークすると一気に第1セットを奪った。
第1セット終了後、メディカルタイムアウトを取った高雄。その表情が冴えない。第2セットだけで6本のダブルフォールトを犯した奈良を追い込めないのだ。リターンが返らず天を仰ぐシーンも。「右肩を痛めた影響もあり、調整不十分でした。相手を意識したということはない。全てのプレーが悪かった」と高雄。最後はディフェンディングチャンピオンのダブルフォールトであっけなく決着。15歳が3回戦に駒を進め、今大会の台風の目が生まれた。
試合後、奈良は「これからああいうこと(ダブルフォールト)をしていたら、上にはいけない」と反省しつつ、3回戦に向けて「自分のプレーに徹する」と意欲を示した。怖いもの知らずは、上位選手にとって手強い存在となるだろう。
広報委員・フリーライター 小島 宣明