03年以来4年ぶりに森上亜希子が全日本の舞台に登場した。再度全日本に出場することに決めた特別な理由はないと本人は語ったが、初タイトル獲得に向けて、静かに闘志を燃やしているようだ。
初戦の相手は大学生の青山修子。フットワークの良さと粘りのテニスが持ち味の青山に、第1セット序盤は森上もやや苦しんだ。青山のボールにタイミングが合わず、ネットミスなども目立ったが、これはある程度、想定内だった。「初戦で100%のギアは入れられないと思っていたので、特に焦ることなくプレーできた」(森上)
その言葉どおり、第1セット後半からは森上のショットに鋭さが増し、グラウンドストロークで青山を圧倒していく。5−3と森上リードの第9ゲーム、森上は自身のサービスをラブゲームでキープし、すっきりと第1セットをものにした。そのままの勢いで森上は完全に流れを引き寄せ、第2セットは5−0と一気にリードを広げる。青山が最後に開き直りを見せ2ゲームを奪うも、第8ゲームで森上がサービスをキープして試合は決着した。
もちろん、狙うのは全日本の初タイトルだが、“絶対に負けられない”というような気負いは感じられない。持ち前の熱い闘志にクールさが加わった森上。優勝というゴールに向かって、突き進んでいきそうだ。
酒井 朋子