快進撃を続ける15歳・奈良くるみがベスト8進出を決めた。プロと互角の戦いができることを、多くの観客の前で証明してみせた。
3回戦の相手は、今年のフェド杯代表で第11シードの米村知子。05年の全日本準優勝者に、奈良はラリー戦でも打ち勝った。奈良のサービスで始まった第1セット。いきなり米村にブレークを許し、さすがに2人続けてシード選手を破るのは難しいかと思われた。しかし、奈良も米村のサービスをブレークバックし、2−2までブレーク合戦となった。第5ゲーム、3度のデュースの末に、奈良が初めてサービスをキープ。このゲームが分岐点になった。奈良はここから4ゲームを連取し、第1セットを6−2で奪う。
第2セットは米村ペース。0−1から6ゲームを連取し、セットを奪う。第1セットから続く速い展開のラリーに消耗した奈良。得意のバックハンドストロークのミスも目立った。ただ、この1−6というスコアは、奈良の“作戦”の結果でもあった。「集中力も切れ、体力も落ちてしまった。このセットは落としてもいいから第3セットに向けて集中しなおそうと思った」と試合後、奈良は打ち明けた。
その作戦が見事にはまった。ストロークのミスはあったが、それを恐れることなく強気に攻めていった。「早いテンポで揺さぶり、攻撃するのが私のパターン」と言う奈良。この試合も、最後までそのスタイルを貫いた。3−3からの第7ゲーム、ラブゲームで相手のサービスを破り、4−3。これで流れを完全に引き寄せ、一気に3ゲーム連取。6−3で勝利を手にした。
ベスト8進出は、偶然でも運でもない。すでにジュニアという規格を超えた奈良。準々決勝では、第4シードの波形純理(北日本物産)に挑む。