全日本を2度ずつ制した両者の対決、鈴木はブログで「観戦の皆さんは暖かい格好の準備を…」と記した。日が沈み、冷え込んだコロシアムで両者が持ち味を発揮した試合。タフマッチではないが、コートは十分に暖まった。
いつものように鈴木はネットを取り、切れ味鋭いネットプレーを展開する。寺地はパッシングで対抗。2−2からの第5ゲーム、リターンから攻めた鈴木がサービスブレーク。「自分のサービスゲームでリズムを作るのがテーマ。セカンドサービスもしっかりと打てた」と鈴木。流れを引き寄せ、一気にこのセットを自分のものにした。
第2セットの立ち上がり、寺地の“悪魔のリターン”が冴える。バックハンドをあけて待ち、矢のようなレシーブを連発。鈴木のサービスをブレークした。しかし直後のサービスをキープできない。ノータッチエースは試合を通して、鈴木15本、寺地1本。この差は大きかった。
タイブレークは0−3から3−3と寺地が追い上げた。配球と組み立てで善戦したが、攻撃力の差は大きかった。「有明は特別な舞台。“あの選手をまた見たい”と感じてもらうのがプロの仕事。記憶に残る戦い方をしたい」と31歳のベテランは胸を張った。
小島 宣明